ホッコの部屋

気の向くままに書きます。夜空のようにおおらかに。

思い出の南九州 #30

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朝8時、若干眠い目をこすりながらも開聞岳を前に立ってました。

石垣島の玉取崎を思わせるような美しい風景。九州の一番南にはこんなものがあったんですね。

なんとなく日本の果て(いい意味で)というか、そんなものを感じました。上手く説明できないけど…

石垣島の玉取崎→「青い海につつまれて #6

 

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同じ場所から気持ちズーム。こうして見ると開聞岳の美しい姿がよく分かります。

さすが薩摩富士と呼ばれるだけありますね。いや、むしろ「緑の富士山」でもいいんじゃ…と思ってしまうほど。

同じような名前と形で「讃岐富士」と呼ばれる山もありますけど、

私はどっちかというと山の角張った形に力強さを感じるこの薩摩富士のほうが好きです。

 

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何かと仲の良さそうな教師3人組。卒業後は会うこともないだろうしあえて写真の中に。

このあと知覧(ちらん)の特攻平和会館に行きましたが、そこにあった資料にこんなことが書いてありました。

 

知覧の陸軍特攻基地を出撃していった特攻隊機は、開聞岳上空を西南に向かって出撃していった。開聞岳は標高922メートル、薩摩富士と呼ばれる円錐形の美しい山である。特攻隊員達は、日本最後の本土である開聞岳の姿を何度も何度も振り返り、祖国に別れを告げていたという。彼らのなかには、万感の思いで祖国への訣別の挙手の礼を開聞岳に捧げていた少年兵もいたという。 (特攻隊出撃基地より)

 

そのまわりには特攻隊員の遺影、両親への肉筆の手紙が整然と並べられてました。

その数、なんと1036名。もちろん全員が特攻で亡くなった戦死者です。

 

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そんなことは知るべくもないあのときの私。ただ「きれいな山だなぁ」と思いながら池田湖をあとにしました。

バスが進むにつれて遠くに見えた開聞岳がどんどん近づいてきます。

数時間後には死ぬ運命を託された特攻隊員は、複雑な感情の中でもきっと私と同じようなことを思っていたはず。

こんなに美しい山が日本最後の本土になってしまうとはなんとも皮肉な話です。

ふたたび開聞岳を目にすることがあったら万感の思いで胸がいっぱいになりそう…

 

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平和会館を一通り見たあとは3日目にたどった道を北の方向に戻っていきます。

鹿児島市に入る手前あたりからようやく桜島が見えてきました。

1日ぶりの桜島なのに、開聞岳を見てからだとなぜか3日ぶりのようにさえ感じます。

活火山で有名な山と歴史的に有名な山がそろってる県というのは全国でもそうそうないですよね。

 

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市街地が見えてきた頃にはちょうど12時前。3時半まで自由行動だから勝手に食べてくれ、という流れです。

向かった先はバスガイドさん一押しの「くろいわラーメン」というアーケード街のど真ん中にある店。

3日目の昼もラーメンだったのに4日目の昼までラーメンを食べることになるとは。

そういえば注文したときに一人分忘れてたらしく、ずっと「まだ、まだ?」とか言ってたような…(笑)

 

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2日目のラーメンを食べたあとに向かった先はまたしても飲食店。

バスガイドさんの「鹿児島には白くまというのがあるんですよ〜」という前置きとともに、

ずばりおすすめしてきたのが「喫茶 ママ」というこぢんまりとした店。

そこで鹿児島では名物らしい白くまという地元スイーツを食べることにしました。

 

かき氷の上に加糖練乳をかけ、缶詰などの果物を盛り付け、その上に小豆餡を載せたものが本来の姿。(Wikipediaより)

 

…というのが白くまの定義らしいけど、ママの場合は缶詰レベルをゆうに超えてしまったまさに白くまの王者。

喫茶とは思えないほどカウンターに積まれたフルーツの山を惜しげもなく白くまに投入するマスター。

その超絶白くまを慣れない手つきで運んでくる若い女の人。

そして店内には鹿児島県民がひしめき合うというちょっと近寄りがたいオーラに包まれた店でした。

 

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肝心の味はとにかく練乳が大量にかかっててとっても甘いです。

もちろん甘いだけではなく、フレッシュなフルーツを口に含むことによって甘さとみずみずしさが調和する感じ。

フルーツがなくてもかき氷と練乳とあずきだけでいけそうな気もしたけど(笑)

気になるお値段は800円。正直「白くま」として食べるにはちょっとお高め。

店の前でそれを知って「バスガイドさんなんでこんな高いところ勧めるねんw」とみんなで揉めに揉めたあげく、

結局はグループで食べる側と食べない側に分かれることにしました。私はちょっと奮発して食べる側に。

 

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このときはやむなくバスガイドさんおすすめの喫茶に行ったものの、

他にも「天文館むじゃき」という白くまの店があって実質そっちのほうが人気だとか。

ただ、鹿児島県民はこっちのほうが好みらしく「むじゃきは観光客しか行かない」とまで皮肉られる始末。

ちなみに、むじゃきはママと違って白くまにも何種類かある上にちょっと安いので、

バリエーションを気軽に楽しみたいという人はたぶんむじゃきかなー…と思うところ。

もちろん私はママの白くまに大満足でした。オーナーはママじゃなかったけど(笑)

 

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2日連続のラーメンや超絶白くまに舌づつみを打った時間もあっという間に過ぎていき、

ふたたび乗ったバスで爆睡してるうちにいつの間にか着いていた鹿児島空港

4日間晴れていた空もだんだん暗くなっていき、それを見上げるとよけいにさびしくなってきました。

 

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球磨川のラフティング、カンパチのエサやり、ホームステイ、開聞岳、桜島…

長いようで短かった4日間。いろんなものを見て、体験するいい機会になりました。

そんな中でも、一番心に残ったのはやっぱり灯台の下から見上げた星空。

波の音とたくさんの星につつまれているうちに、あらためて自分が地球という家族の一員であること、

そして人間という存在のちっぽけさをあらためて感じた夜でした。

 

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ちなみに、このときに持っていったFZ150はシャッター優先で8秒までしか上がらなかったから、

てっきり8秒以上は無理なのかと思って星空モードの30秒で撮ってたけど、

最近になってマニュアル露出で15秒まで露光できることに気づきました(汗)

上の写真がISO200の30秒だから、仮にISO800の15秒だと一段明るく写るわけですよね。

リベンジも兼ねて、あの灯台にもう一度行ってみたい。今はそれを強く思うばかりです。