ホッコの部屋

気の向くままに書きます。夜空のようにおおらかに。

ねぶたが去る日 #1

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午後8時。

おとといの音楽会でちょっぴり疲れを感じていたにもかかわらず、自転車に乗って夜の道へ。

家から1時間以上かけて目的の場所にたどり着き、そこで目にしたのは…

 

前に立ちはだかる警備の人。

一列に並んだ大きな車たち。

そして、形を失った黒いかたまり。

 

まちがいない。もう終わったんだ。

 

 

*****

 

 

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大阪のまんなか、梅田。

街を見守るように置かれていたのは、青森からやってきたという本物のねぶた。

10月からここに展示されていたらしく、昨日はその最後の日だったんです。

それまではなかなか行く機会がなく、希望が残されたのはこの日だけ。そんな懸命な思いで行ってきました。

 

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まだ解体がはじまったばかりなのか、かろうじて片方のねぶたはまだきれいな状態で残っていました。

だけど、私が一番楽しみにしていたねぶたのライトアップは、ついに見ることができず…

 

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通りゆく人たちも、思わず目が釘付けに。

「あれって…本物なん?」「え?レプリカちゃうん?」

そんな会話が聞こえてきそう。

 

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たくましい腕もバキバキと折られてしまい、あとは顔とその周りを残すのみ。

まったく見れないのも寂しいけど、こうやって崩れていく瞬間を見ているとかえって胸を痛めます…(ノ_-。)

 

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たとえすべてが無くなっても、信念だけは絶対に無くすものか。

まるで目がそう訴えかけているように見えました。

 

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崩れていくごとに弱くなっていく、目に宿る光。

それでも必死に何かを訴えようとする目。

 

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ついに…地面に落ちたあげくにひっくり返されてしまいました。

もう一つのねぶたがいつまで残っていられるか。あとは時間の問題かもしれません。

 

 

*****

 

 

ここに着いてから10分。

さすがにずっと見ていたら作業の邪魔になるかもしれないので、ここで心を落ち着かせて駅の周りをうろうろすることにしました。

 

#2につづく。