ホッコの部屋

気の向くままに書きます。夜空のようにおおらかに。

トワイライトを巡って #8

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#7のつづき。

 

今まで乗っていた北行きの列車から、南行きの列車へ。ふたたび滋賀県を南へと下っていきます。

別れと出会い。路線が交わる駅には、どこか旅情のようなものを感じますね。

 

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川端康成さん似の車掌さんに「この列車ってもうすぐ出ますか?」と聞いてみたら「はい」というそっけない返事が返ってきました。

都会から離れるほど、なぜか他人との距離が近く感じられるのです。

 

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一路、最北端の駅をあとに。

たった今まで走ってきた線路が、どんどん離れていくのを見て、さびしさを感じさせずにはいられません。

そんな別れを惜しむ間もなく、列車はあっという間にトンネルへと吸い込まれていきます。

ふたたび明るみに出た頃には、それははるか遠くにうっすらと見えていました。

 

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近江塩津駅を出ても、しばらくの間は雪景色が続きます。

むしろ、余呉湖のそばを通るあたりでは、いきなり雨のような雪のようなものが降ってくるし。

いつの間にか濡れている窓を見て「あれっ?」と思ってしまいました。

 

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適当に連写していたら、その中の一枚がすごいことに…

連写といっても1秒に3枚ぐらいだったんですよ。すごくないですか!?(笑)

まさに奇跡の写真ですよ。これ。 

 

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遠くに伊吹山が見えてきました。

近畿と東海の間にそびえる大きな山。あの向こうはもう近畿地方ではないのです。

 

このあたりからだんだんと眠くなってきて…

 

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…え?うそっ!?

 

気づいたときには、向かいに黄色い列車(検測車?)が止まっていました。途中で草津線に乗り換えて、終点の柘植駅を目指していたところ。

まだぼーっとしていたけれど、あまりにもいきなりすぎてびっくりしてしまいました。いやはや、まさか草津線に来ていたとは…

 

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*****

 

 

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草津駅を出て30分。

まだ眠気が覚めきっていない私は、遠ざかっていく列車をうつろな目で見つめていました。

 

ここは貴生川駅

草津から5つ目のところ。柘植駅はここからさらに5つ先。

列車がうまくつながらなくて、とりあえず先に来た貴生川行きに乗り込んだのでした。

 

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どこか漂うローカル感。

さりげない琵琶湖アピール。

思わず貼り紙相手にカメラを向けてしまう私…

 

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こう見えても、ここは3つの路線が交わる駅でもあるんです。

だけど、JRでさえここから先に行く列車は1時間に2本、下手したら1本という少なさ。

 

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どこまでも伸びる線路。

列車は…来ません。

 

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四方を山に囲まれたこの駅。

何が起こるでもなく、ただただ何もない時間が過ぎていきます。

 

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線路はつながっているのに、列車がなかなか来ない。先に進みたいけど進めない。

こんなもどかしさを味わえるのも、ローカル線のいいところではあるんですけどね。 

 

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30分近くたって、ようやく最初の列車がやってきました。

だけど、私が待っているのは柘植行きの列車。あれに乗ってしまうと彦根や米原まで戻ってしまいます。

 

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#9につづく。