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ホッコの部屋

気の向くままに書きます。夜空のようにおおらかに。

トワイライトを巡って #10

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#9のつづき。

 

私が急いで飛び込んだのは、2両編成の短い列車。

この列車に乗って、山里の中をひたすら西へと向かっていきます。 

 

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柘植駅にいた頃は雲が多かった空も、いつしか太陽が顔をのぞかせるまでに。

みるみるうちに、窓の外の光景がきらきらと輝きはじめました。

 

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近江舞子でトワイライトを見送ったこと、まだ雪が残っていてびっくりしたこと。30分ぐらい誰もいないホームで過ごしたこと。

そんな一日も、あの夕日が沈んだら終わってしまうのです。

 

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淡い空を見上げて、今日という一日に想いを馳せるひととき。

 

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二度目のすれ違い。

すれ違う回数は多いように感じられるけど、実際に走っているのはごくわずか。

 

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ふたたび空を見上げる頃には、すっかり日が沈んでいました。

輝きを失った車窓は、まるで後ろから襲われるように暗い影を落としていきます。

 

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…私は今、どこにいるんだろう。

 

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*****

 

 

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柘植駅から50分あまり。

三重県を抜けて、ようやく加茂駅に着きました。

この路線、他の線とはどこか違う空気を感じるなぁ…と思っていたけれど、

ほとんどが関西ではないところを走っているからなのかもしれませんね。 

 

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大阪行きと亀山行きが並ぶ場所。

多くの乗客は、ここで大阪行きへと乗り換えていきます。

今まで通ってきた駅と比べると、この駅はきれいすぎてどこか変な感じ。

 

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それから10分。

この日に乗る最後の列車がゆっくりと入ってきました。

都会の人なら誰もが思うかもしれないけど、この段差…何とかならないのかなぁ。

私でさえ「よっこらしょ」って口から出てくるくらいだから(笑)。

 

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どこまでも続く線路。どこまでも広い空。

この先に、私の戻るべき場所がある。待っている人がいる。

そんなしあわせを噛み締めながら、西の空をぼーっと見上げているのでした。

 

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気づいたらホームには誰一人…

なんか悲しくなってきたので、私もそそくさと乗り込みます(笑)。

ちなみに、左の方に写っている男の子、柘植駅で見つけたあの二人組だったんです。

私と同じように大回りをしていたのでしょうか?ひょっとして貴生川駅で私が乗ったときから一緒だったりとか…

 

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加茂駅を出てから間もないうちに、すっかり闇に飲み込まれてしまいました。

途中の木津駅でふっと窓の外に目を向けると、向かいのホームで列車に乗り込むあの二人組の姿が。

奈良駅までは誰一人、この車両に乗り込む人はありませんでした。

 

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加茂駅からさらに1時間。

草津から4時間近くを経て、やっと最後の駅に着きました。

およそ8時間ぶりに帰ってきた八尾。

けれど、いろんなことがありすぎて、とてもこれだけの時間だったとは思えません。

 

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トワイライトとの惜別。気さくな警察官との出会い。柘植駅から一緒に乗りあった男の子たち。

一方的なものもあったけれど、たくさんの出会いに恵まれてとても楽しいものになりました。

そして、あの警察官をきっかけに私はまた一歩、動かされることになるのです。

 

続編につづく。