ホッコの部屋

気の向くままに書きます。夜空のようにおおらかに。

水の逆襲 #1

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7月17日。

梅田の屋上でさんざん風に吹かれた次の日。

朝からずっと雨がすごいことになっていて、さすがにこの日は友達からも「大丈夫?」と言われたぐらい。

だけど、今週はまだ一度も歩いていない以上、このまま帰るわけにはいかないのです。

 

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そうして無理やり歩き出すも、はいていたズボンはあっという間にびしょびしょ。傘を持つ手もすっかり冷えてしまいました。

こんなときに上に道路が通っていると、それが屋根代わりになってすごくありがたいもの。

…それでもこれだけの水たまりが広がっているわけだけど。

 

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ところが、ふと前を見てみると、若い女の人が水たまりの中をバシャバシャと歩いてこちらに向かってくるのです。

私の横を通るときには、ズボンの4分の1ぐらいが完全に水に濡れて悲惨な状態に。

あまりにも水を飛ばしていたから、最初はその人のことを何か障がいのある方だと思っていた私。

それは後ろから車が来たときにやっと気づきました。

 

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大変なことになっている。

毎週、こうして梅田まで懲りずに歩いている私でもさすがに足がすくみました。

こんなに大きな水たまりができていたなんでもちろんはじめて。

いつも画面越しに見ていた世界をまさか目の当たりにするとは思ってもいませんでした。

障がい者とか勝手に思い込んでしまってごめんなさい…!

どうしよう、どうしよう…!

 

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…はっ、これだ!!

とっさに見つけたのは、道のはしっこにある細いブロック。ここを歩けさえすれば濡れずに通ることができる…?

そうやって迷っているときに私を追い越していった女の人も、ここまで深いとは思っていなかったらしく、

泥沼に入っていくかのように悲惨な姿になっていくのを見ていた私は「そのまま行かなくてよかった…!」と改めて思ったわけです。

 

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深呼吸をして、そーっと片足を乗せる。

そして、網に手をかけながらもう片方の足を。

網にへばりつくような状態で、少しずつブロックの上を移動していく。

下に広がっているのは水ばかり。バランスを崩して踏み外してしまったら、ズボンどころか全身がびしょ濡れになってしまいます。

 

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だけど、車が一台通ったらこの通り。

みるみるうちに荒れ狂い、まるで海のように水が踊りだす。まさに世の果てを少しだけのぞいているかのようでした。

さすがのブロックもこの高さでは水を防げるわけもなく、私の足に容赦なく押し寄せてくるのです。

 

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*****

 

 

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一番水が深い…と思われる場所。

ここで足を踏み外す自分を想像するとぞっとしますね。もはや水たまりどころじゃない。

 

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雨に濡れない場所にたどり着くのはまだまだ先…

 

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10分近くかけてようやく地面…いや、向こう岸にたどり着きました。

片手で網を持って、もう片方で写真を撮るなんてしなかったら2分ぐらいで行ける気もするけど(笑)。

でも、何よりも一番よかったのは向こうから誰も来なかったことですね。もし来られてしまったら私が道をゆずらないと相手に失礼だし。

見た目が中学生なおかげでまわりを気にすることなく歩くことができたけど、それが果たして得なのか何なのか。

 

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海のような水たまりを抜けて、足がついたときのほっとした気持ちはもうことばでは表せません。

ただ網に這いつくばるだけじゃなくて、その体勢で写真も撮っていたわけだから(笑)。

 

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だけど、水没した道をそのまま抜けようとしたらエンストしてしまったバイクもいたりして、見ているだけでどきどきしましたね。

そのバイク、結局は息を吹き返すこともなく、とぼとぼと押していく後ろ姿がなんともかわいそうでした。

これが車だったらもう…

 

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ここを去る前にもう一度。

何度か自転車が通っていくのは見たけれど、みんなふらふらしていて見ている私も冷や汗もの。

というか、むしろ「こんな水の中でもちゃんと走れるんや…!」と逆にびっくり。

そして…やっぱりはしっこを歩く人はいた!いや、なんか仲間みたいですごくうれしい。

 

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なんとか最大の難所と思われる場所は過ぎたものの、ここはまだ吹田と大阪市の境目。少なくともあと1時間は大雨の中を歩くことに。

でも、昨日の強風のように「こんな体験なんてめったにしない」と思えば…あれ、何でもできてしまいそう(笑)。

そんなふざけた私をあざけ笑うかのようにさっそうと過ぎていく列車…

 

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#2につづく。